繭(まゆ)から製糸された糸は生糸(きいと)と呼ばれ、固くてごわごわしています。精練といわれる工程を経ることによって、あの美しい、光沢のある絹糸となるのです。
その精練工程で取り除かれる物質が「セリシン」です。セリシンは、これまで廃水として流されてきましたが、最近の研究により、非常に人の体に良いことが解ってきました。
セリシンは、十数種の高純度のアミノ酸系タンパク質で構成され、保湿機能・抗酸化作用・紫外線吸収作用があります。それ以外にいろいろな作用があることも確認されています。
セリシンには、人の皮膚を構成している中でいちばん多い物質「セリン」が約30%含まれています。すでに肌が過敏な人のためにセリシンを利用した化粧品、石鹸、シャンプー、繊維等が実用化されています。最近の報告では高血圧、高血糖の低下、育毛、歯周病等にも有効であると言われています。
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